2019年度 人工知能学会全国大会(第33回)

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オーガナイズドセッション » [OS] OS-13 “ナッジ”エージェント:人をウェルビーイングへと導くエージェントの構築へ向けて

[1G4-OS-13b] “ナッジ”エージェント:人をウェルビーイングへと導くエージェントの構築へ向けて(2)

2019年6月4日(火) 17:20 〜 18:40 G会場 (302A 中会議室)

小野 哲雄(北海道大学)、今井 倫太(慶應義塾大学)、植田 一博(東京大学)、山田 誠二(国立情報学研究所

17:40 〜 18:00

[1G4-OS-13b-02] ナッジ効果を用いた運転支援システムの提示タイミングの決定

〇榎波 晃一1、今井 倫太1、奥岡 耕平1、秋田 祥平1 (1. 慶應義塾大学)

キーワード:ナッジ、運転支援エージェント、提示タイミング、ベクション

高齢化社会において,電動車椅子の操作感の向上は一つの課題である.
特に近年めざましい発展を遂げている自動運転技術をいかに電動車椅子に適応させるかは重要である.
本論文では,ゲイン自動調整機能付き電動車椅子においてゲインが変化することを運転者に事前通知する画面エージェント,Mizusakiシステムを提案する.
Mizusakiシステムは運転者に直接操作方法を指導するのではなく,ナッジ効果に基づき周囲環境や内部情報を提示することで運転者の行動決定に介入し,操作性・安全性を向上させることを目的としている.
Mizusakiシステムはベクションと色彩という周辺視野においても認識されやすい画面効果を使用しているため,運転中であっても運転者の注意を惹くことができ,また不要な時に注視を要求しないことが期待される.
Mizusakiシステムの設計にあたり,最適な提示タイミングを調査するため,提示タイミングを変更してのシステムの評価実験を行った.
実験の結果,より早いタイミングで提示を行う場合,運転者により良い印象を与えるということがわかった.