2019年度 人工知能学会全国大会(第33回)

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[1H2-J-13] AI応用: 映像と感性

2019年6月4日(火) 13:20 〜 15:00 H会場 (303+304 小会議室)

座長:森川 幸治(パナソニック株式会社) 評者:田和辻 可昌(早稲田大学)

14:00 〜 14:20

[1H2-J-13-03] VRと脳波計測を用いたBGM推薦のための潜在感覚推定方法の提案

〇川野 陽慈1、佐藤 季久恵3、高屋 英知1、須賀 聖1、山内 和樹2、栗原 聡1 (1. 慶應義塾大学、2. 株式会社レコチョク、3. 電気通信大学)

キーワード:BGM推薦、脳波計測、潜在感覚

場の雰囲気は,人と人との間に流れる「空気」や視覚情報,聴覚情報などが複雑に絡み合うことによって形成されている.これを人為的にデザインする場合,特に視覚情報と聴覚情報(BGM)をコントロールすることが重要である.BGMには感情誘導効果やイメージ誘導効果があるとされており,小さな労力で場の雰囲気に合わせることができる.本研究では,店舗の雰囲気に適したBGMを推薦するシステムの構築を目指す.従来研究では,場の雰囲気から想起する人間の喜びや悲しみ,怒り (ストレス),落ち着きなどの感性評価はアンケートやインタビューなどの測定方法が用いられていた.しかし,この評価方法では被験者の顕在意識に影響を受ける可能性がある.また,従来研究では,没入感のない画像を見て評価を行っており,現場にいる感覚での推薦に至らない可能性がある.そこで,本研究では人手による音楽の印象抽出ではなく,脳波を読み取ることで人が潜在的に抱く印象を抽出した.また,Virtual Reality(VR) を用いることで,あたかも現実空間にいるような環境で,あらゆる空間での実験を行った.