2019年度 人工知能学会全国大会(第33回)

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[1H4-J-13] AI応用: 医療

2019年6月4日(火) 17:20 〜 19:00 H会場 (303+304 小会議室)

座長:今井 健(東京大学) 評者:古崎 晃司(大阪電気通信大学)

18:00 〜 18:20

[1H4-J-13-03] 長期短期記憶と心拍変動に基づく睡眠時無呼吸症候群のスクリーニング

〇岩崎 絢子1、仲山 千佳夫2、藤原 幸一2,3、角 幸頼4、松尾 雅博4、加納 学2、角谷 寛5 (1. 京都大学医学部、2. 京都大学情報学研究科、3. 名古屋大学工学研究科、4. 滋賀医科大学精神科、5. 滋賀医科大学睡眠行動医学講座)

キーワード:睡眠、睡眠時無呼吸症候群、心拍変動解析、ウェアラブルデバイス、長期短期記憶

睡眠時無呼吸症候群 (SAS) は, 睡眠中に呼吸の停止あるいは呼吸量の減少が頻回に起こる疾患であり, 日中の眠気などの症状を引き起こすほか, 心血管系の合併症のリスクを高める. しかし, 自覚症状に乏しいケースも存在することから, 診断および治療に至っていない患者が多く存在すると考えられている. SAS の診断には終夜睡眠ポリグラフ検査 (PSG) が用いられるが, PSG を実施できる施設が少ないことが問題となっていた. そこで本研究では, 心拍変動解析と長期短期記憶を組み合わせた簡便なスクリーニング手法を提案する. SAS 患者および健常者計 59 名のデータに対して提案法を適用したところ, 感度 100%, 特異度 100% で SAS のスクリーニングが可能であることが判明した.