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[1J2-J-6-03] 友人の位置情報を活用したアカウント集約
キーワード:ユーザーの同一性判定、ソーシャルメディア
複数のソーシャルメディアアカウントから,友人の位置情報に基づき,同じユーザーが所有するアカウントを集約する手法(ユーザーの同一性判定手法)を提案する.ユーザーの同一性判定手法の一つとして,アカウントの表示名の類似性に基づく手法が提案されている.この従来手法では,ユーザーが複数のアカウントで異なる表示名を設定している場合,判定精度が低下する問題がある.この問題に取り組むため,判定対象アカウントではなく,友人のアカウントの情報,特に位置情報を用いてユーザーの同一性を判定する手法を提案する.提案手法では,(1)ソーシャルメディアから抽出した地名を予め定めた粒度(国,州,市等)に変換,(2)2つのアカウントの地名間の距離が遠い場合,その2つのアカウントは友人として出現し難いという仮定のもと,距離が遠い地名ペアの出現頻度を地名間の距離に基づいて重み付け,(3)重み付け地名ペアの出現頻度を粒度毎に比較する.292ユーザーが所有するTwitter-Foursquareのアカウントペアを用いた評価実験により,従来手法に比べ,判定精度が8.2ポイント向上することを確認した(精度82.7%→90.9%).