2019年度 人工知能学会全国大会(第33回)

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[1O4-J-12] ヒューマンインタフェース・教育支援: 教育とコミュニケーション

2019年6月4日(火) 17:20 〜 19:00 O会場 (1F 展示ホール左奥)

座長:瀬田 和久(大阪府立大学) 評者:倉山 めぐみ(函館高専)

17:40 〜 18:00

[1O4-J-12-02] 子ども用対話型スピーカーの開発に向けた対話遊びの分析

〇光國 和宏1、市川 淳1、堀 紫2、池野 湧太3、アレクサンドル ルブロン3、河本 徹和3、岡 夏樹1、西崎 友規子1 (1. 京都工芸繊維大学、2. 株式会社 博報堂、3. 株式会社 博報堂 アイ・スタジオ)

キーワード:スマートスピーカー、ボイスユーザーインターフェース、育児

Voice User Interface(VUI)を搭載したスマートスピーカー,対話型スピーカーが家庭へ急速に普及している.母親を対象にした家族や育児に関する調査では育児に不安を持つ母親も多く,子ども向け対話型スピーカーの需要も高まることが予想される.今後の家庭における育児支援を期待した対話型スピーカーの研究が複数行われているが,それらの先行研究では,既存のサービスの利用や対話型スピーカーに対する印象調査に留まっている.そこで,本研究では子ども用対話型スピーカーの開発に向けた基礎的知見を創出することを目的とし,子どもと半自律型スピーカーとの対話遊びにおけるインタラクションを観察し分析を行った.実際の使用環境に近い環境で行ったインタラクションの結果を子どもの性格特性と関連付けて分析した.その結果,情緒が安定している,神経質ではない,あるいは幼稚園や保育園に適応していると母親に評価された子どもは,対話型スピーカーとより良い対話遊びを行うことが確認された.新たな対話型スピーカーの開発には子どもの性格特性に応じた振る舞いやデザインが必要である可能性が示唆された.