2019年度 人工知能学会全国大会(第33回)

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[2E5-J-6] Webマイニング(2)

2019年6月5日(水) 17:20 〜 18:20 E会場 (301A 中会議室)

座長:中山 浩太郎(東京大学/NABLAS株式会社) 評者:伊藤 雅弘(株式会社東芝)

17:40 〜 18:00

[2E5-J-6-02] ネット炎上におけるユーザーの共振構造

〇小山 耕平1、浅谷 公威1、榊 剛史1、坂田 一郎1 (1. 東京大学)

キーワード:ネットワーク分析、ソーシャルメディア分析、webマイニング

ソーシャルメディアは世論形成に影響を与えている。特に、特定の情報がソーシャルメディア上にて急速かつ広範に拡散する減少はネット炎上と呼ばれ、政府の政策や企業の株価などに大きな影響を与えている。さらに、新聞やテレビいった従来のメディアがネット炎上を後追いで報道する事例も増加し、ネット炎上の社会的影響力は強くなりつつある。ネット炎上は企業の不祥事などに対して、改善を促す効果がある一方、ネット炎上の対象となることを恐れ、情報発信の萎縮を引き起こしているとの指摘もある。本研究は、「ネット炎上」発生メカニズムの一端を解明することを目的に、Twitter上で高頻度にネット炎上に参加するユーザー群を想定して分析を行った。分析の結果、高頻度でネット炎上に関与する「高頻度炎上関与ユーザー群」の存在が確認され、かつ、高頻度炎上関与ユーザー群は密な情報ネットワークを形成しており、フォロワー数が多いことが確認された。以上の分析より、高頻度参加ユーザーは共振構造を持ち、ネット炎上の拡散に影響を与えていることが推測される。