2019年度 人工知能学会全国大会(第33回)

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オーガナイズドセッション » [OS] OS-2 データ流通社会における技術基盤と異分野連携

[2G3-OS-2a] データ流通社会における技術基盤と異分野連携(1)

2019年6月5日(水) 13:20 〜 14:40 G会場 (302A 中会議室)

早矢仕 晃章(東京大学)、大澤 幸生(東京大学)

13:40 〜 14:00

[2G3-OS-2a-02] ブロックチェーンを用いたデータ流通基盤における思考プロセスに応じたデータ可視化方法

宮原 広翼1、江尻 祐介1、池田 栄次1、〇佐々木 泰芳1 (1. 富士通株式会社)

キーワード:データ流通、データジャケット、キーグラフ、共創、ブロックチェーン

IoT技術や各種センサーの進化によって、ヒト・モノに関連する膨大な情報をデータ化、蓄積できるようになってきた。同時にビッグデータ解析やAI(人工知能)の活用によって、新たな価値創出を目指す動きが世界的に加速している。
 一方で、多くのデータが組織やシステムに閉じて蓄積されているため、組織を超えて相互利活用可能な状態になっておらず、データが経営資源として資産化されていない。富士通はブロックチェーン技術をベースに、信頼のおける関係者同士が参加し、データを用いたイノベーション活動を促進するサービス「Virtuora DX データ流通・利活用サービス」(以下、Virtuora DX)を発表した。
 本システムでは、東京大学・大澤幸生研究室によって提唱された「データジャケット」と「KeyGraph」の概念を取り入れており、各企業が保有するデータの概要情報を安心・安全に共有・可視化することで、企業を超えたデータ流通・利活用とアイデア創出が可能となる。
 本稿では、アイデア創出が必要な利用者の状況に応じて、「KeyGraph」の見方を柔軟に変更できる方法を考察・検討した。