2019年度 人工知能学会全国大会(第33回)

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オーガナイズドセッション » [OS] OS-15 人とAIが織りなす新たなエコシステム

[2I4-OS-15b] 人とAIが織りなす新たなエコシステム(2)

2019年6月5日(水) 15:20 〜 17:00 I会場 (306+307 小会議室)

中川 裕志(理化学研究所)、山川 宏(ドワンゴ人工知能研究所/全脳アーキテクチャ・イニシアティブ)、浅田 稔(大阪大学)、井上 智洋(駒沢大学)、江間 有沙(東京大学)、金井 良太(アラヤ)、高橋 恒一(理化学研究所)、萩田 紀博(ATR)、堀川 優紀子(ATR)、松原 繁夫(京都大学)

15:20 〜 15:40

[2I4-OS-15b-01] AI社会におけるパーソナルデータ活用の社会的合意形成に関する考察

〇多根 悦子1 (1. 東京大学大学院)

キーワード:パーソナルデータ、合意形成

近年、急速に発展するAIの技術に対し、社会的受容が追い付いていない。特にパーソナルデータの活用については、人々に利便性をもたらし、生活を豊かにするメリットがあると共に、ユーザーに不利益をもたらリスクも含有している。このような不確実性の高い技術の活用には、社会的合意形成が必要とされる。合理的な合意形成を実現するためには、意思決定の主体の多様性、必要な情報の開示、選択肢の多様性、意思決定のプロセスの透明性が必要である。本稿では、パーソナルデータ活用の課題を概観し、社会的合理性を担保する合意形成の方法について考察する。