2019年度 人工知能学会全国大会(第33回)

講演情報

オーガナイズドセッション

オーガナイズドセッション » [OS] OS-16 臨床の知

[2K5-OS-16b] 臨床の知(2)

2019年6月5日(水) 17:20 〜 18:40 K会場 (201A 中会議室)

諏訪 正樹(慶應義塾大学)、藤井 晴行(東京工業大学)、加藤 文俊(慶應義塾大学)

17:40 〜 18:00

[2K5-OS-16b-02] 「的な」をとおして学ぶ

〇加藤 文俊1 (1. 慶應義塾大学)

キーワード:コミュニケーション、現場

筆者は,人びとの「集まり」や「居心地のいい場所(グッド・プレイス)」,コミュニケーション行動の理解に関心をいだき,おもに社会学(都市社会学)の観点からフィールド調査を行っている.自らの調査研究を進めるとともに,教員という立場上,観察・記述を中心に据えた質的調査の方法や,調査者として現場に向き合う態度を(大学生に)教えるという課題にも向き合っている.
フィールドワークは,私たちの五感を動員しながら,身体的に学んでゆく性質のもので,いわゆる「座学」を補完するべく,さまざまな実習が考案されている.フィールドワークのための課題は,どのようにデザインすればよいのか.本稿では,筆者が2018年度に考案した実習課題の概要と経過を紹介しながら,「気づく力」を育むためのきっかけづくりについて論じたい.