2019年度 人工知能学会全国大会(第33回)

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[2M5-J-10] 画像・音声: 身体と物の動き

2019年6月5日(水) 17:20 〜 19:00 M会場 (1F 展示ホール右奥)

座長:石寺 永記(NECソリューションイノベータ) 評者:西原 陽子(立命館大学)

18:20 〜 18:40

[2M5-J-10-04] 筆順の類似度に関する評価モデルに対する考察

〇藤井 涼佑1、森 直樹1、岡田 真1 (1. 大阪府立大学大学院)

キーワード:sketch-rnn、筆順、CASOOK

近年,機械学習の発展を背景としたAIが注目を浴びている.AIは単純なパターン認識では人間の能力を凌駕する性能を示す一方で,人間の情緒や感性に関する分野へのAIの適用はいまだ難しい.特に絵画情報を理解することは,年齢,国籍,文化にかかわらず,絵画が個人の最も本質的な表現の1 つを獲得することである.このため,感性を取り扱う分野での重要な AI の課題の1 つとされている.本研究では,CASOOKに深層学習モデルであるsketch-rnnを導入した CASOOK-SR の開発を試みている.さらに,CASOOK-SRを実問題に適用するため,探し絵を自動生成するVSAPSを提案してきた.しかし,過去の研究から生成された筆順の類似性の比較は困難な課題の1つであった.そのため,本稿では,筆順の類似性に関する客観的で比較可能な評価モデルを定義し,その有効性を2 種類の実験によって確認する.実験の結果,最終画像の形状が高い類似性を持つ場合,提案する評価モデルの評価値と人による主観的評価の相関係数は0.446となり,筆順の類似性に関する評価モデルの有効性を確認できた.