2019年度 人工知能学会全国大会(第33回)

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[2Q1-J-2] 機械学習: 予測モデル

2019年6月5日(水) 09:00 〜 10:40 Q会場 (万代島ビル6F会議室)

座長:竹内 孝(NTT) 評者:梶野 洸(日本IBM)

09:00 〜 09:20

[2Q1-J-2-01] Factorization Machinesを用いたCoxハザードモデル

〇佐竹 哉太1、山田 誠1,2、松井 孝太2、松井 茂之2,3、鹿島 久嗣1,2 (1. 京都大学、2. 理化学研究所、3. 名古屋大学)

キーワード:Coxハザードモデル、生存時間解析、Factorization Machines

生存時間分析はイベントが発生するまでの時間を分析するための手法であり、多くの分野で使用されている。 この生存時間分析の中で最も良く用いられるモデルとして、Cox比例ハザードモデルがある。Cox比例ハザードモデルはイベントの詳細な分布が分からない場合でも利用でき、また線形式の係数により特徴の重要性を解釈することができる。しかし一方で特徴の線形な関係性しか利用できないという問題がある。非線形なCoxモデルも研究されているが、それらのモデルでは解釈ができない欠点がある。本研究では、CoxハザードモデルにFactorization Machines (FM)を導入したモデルを提案する。このモデルでは共変量間の相互作用を利用でき、また解釈も可能である。提案手法の性能を評価するため、実際の遺伝子データから特徴選択を行い、それによって選択された特徴を用いて実験を行った。その結果、提案手法が既存手法に比べ良い性能を示すことを確認した。