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[3H4-J-7-01] 対ロボット不安特性による不気味の谷の出現傾向の分析
キーワード:ヒューマノイドロボット、不気味の谷、顔、対ロボット不安尺度、文化間比較
本研究では「不気味の谷現象」の出現傾向は,実験参加者の対ロボット不安の程度により影響を受けると考える.クラウドソーシングにより日本人の実験参加者を募り,80枚の様々なロボットの顔画像を用いて親近感の評価実験を行った。また,対ロボット不安尺度(RAS)を用いて、実験参加者をロボットに対して不安を感じるRAS高群,不安に感じないRAS低群に分類し、親近感の変化を比較した。その結果、不気味の谷の出現傾向は両群で異なり、対ロボット不安により影響を受ける事が示された.RAS高群・低群の「親近感」の近似曲線において,低群の近似曲線が高群の近似曲線より上に位置することから,本実験の範囲内では「上下移動型」に近い傾向を示していることが示唆された.