2019年度 人工知能学会全国大会(第33回)

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オーガナイズドセッション » [OS] OS-22 創作者と人工知能が創る創作の未来

[3L3-OS-22a] 創作者と人工知能が創る創作の未来(1)

2019年6月6日(木) 13:50 〜 15:30 L会場 (203+204 小会議室)

上野 未貴(豊橋技術科学大学)、森 直樹(大阪府立大学)、はたなか たいち((株)クリエイターズインパック)

15:10 〜 15:30

[3L3-OS-22a-05] 創作視点に基づく 4 コマ漫画におけるストーリー分類手法の提案

〇森 直樹1 (1. 大阪府立大学)

キーワード:4 コマ漫画、ストーリー構造、創作

本研究では,計算機はストーリーを創作することが可能なのか? という問い基づき,4コマ漫画に焦点を当てて,人工知能用データセットの構築を視野に入れたストーリー分類手法を提案する.
4 コマ漫画はしっかりとしたストーリー構造を持ち,各ストーリーの長さが決まっているため,定量的な解析に向いている.近年,人工知能研究を対象とした世界初の独自 4 コマ漫画データセットも提案されており,今後データセットの独自構築が活発化していく可能性が高い.
既存の漫画ではなく独自にデータセットを構築する場合,商用の漫画では困難である
表現も可能であるという利点がある反面,自由度が高いためデータの何に着眼しているかが見えにくくなるという問題点も顕在化している.
そこで本稿では,機械学習を前提とした 4 コマ漫画データセットの表現方法および着眼すべき特徴について可能な限り定量的にまとめ,同時に創作視点に基づく具体例を示すことで創作と人工知能に関する分野の発展に寄与することを目的とする.