2019年度 人工知能学会全国大会(第33回)

講演情報

インタラクティブセッション

[3Rin2] インタラクティブセッション1

2019年6月6日(木) 10:30 〜 12:10 R会場 (1F 展示ホール 中央)

10:30 〜 12:10

[3Rin2-47] 点眼瓶センサーとDeep Learningによる緑内障患者点眼アドヒアランス自動把握能力の評価

〇田淵 仁志1,2、西村 和晃1、中倉 俊祐1、升本 浩紀1、田邊 裕貴1、野口 明日香1、青木 良太1、木内 良明2 (1. 社会医療法人三栄会ツカザキ病院、2. 広島大学)

キーワード:服薬情報、IoT、深層学習

目的:我々は緑内障点眼アドヒアランスを正確に測ることを目的に、点眼瓶の挙動を検知する点眼瓶センサーと、Deep Learning(DL)による挙動波形自動解析を組み合わせた点眼瓶センサーシステムを開発し、評価を行った。方法と対象:プロスタグランジン点眼液を両眼に点眼中の開放隅角緑内障患者20名を対象にした。点眼瓶センサーを自宅にて設置し、点眼と点眼時刻の自己記載を3日間実施した。点眼瓶センサーに記録された患者データからDL点眼判定モデルにて点眼と判定された波形データを自動取得した。結果:点眼瓶センサーで得られた患者20名、3日間のデータから、DL点眼判定モデルにより計60個の点眼と判定された波形データが自動取得できた。さらに自動取得された60個の波形データの点眼時刻と患者自己記載時刻の差は全て5分以内であり、検出成功率100%であった。点眼瓶センサーとDLの組み合わせにより実際の点眼回数と過不足なく自動把握できた。結論:我々の開発した点眼瓶センサーシステムは緑内障患者の点眼アドヒアランスの自動把握能力を有する。