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[4F2-OS-11a-02] ビジネスプレゼンテーションにおける言語・非言語的能力の自動推定
キーワード:マルチモーダルインタラクション
本研究では,「プレゼンテーション能力」に関する個人特性を計算モデルにより捉えることに焦点を当てる.プレゼンテーション能力の向上支援に向け,本研究は,プレゼンテーションを通じて観測できる参加者個人の話し方,体の動作,発話内容から,プレゼンテーション能力値を推定するモデルを機械学習により構築し,評価することを目的とする.推定モデルの構築に用いるデータセットを,ソフトバンク株式会社で行われたプレゼンテーション研修にて収集した.プレゼンテーションデータから得られたマルチモーダル情報から「プレゼンテーション能力」を推定するモデルの構築・評価を行った.発話内容に含まれる品詞情報,韻律情報,動作量をマルチモーダル特徴量として抽出し,個人のプレゼンテーション能力値を推定するモデルを機械学習により構築した.評価実験の結果,「目的網羅性」,「内容ロジック」,「Visual & Vocal」,「効果的演出要素」に関する評定値に関して,回帰タスクでそれぞれ最大 0.59,0.51,0.38,0.29 の決定係数 R2 を得た.