2019年度 人工知能学会全国大会(第33回)

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オーガナイズドセッション » [OS] OS-11 社会的信号処理とAI

[4F2-OS-11a] 社会的信号処理とAI(1)

2019年6月7日(金) 12:00 〜 13:40 F会場 (302B 中会議室)

岡田 将吾(北陸先端科学技術大学院大学)、石井 亮(NTT)

13:20 〜 13:40

[4F2-OS-11a-05] マルチモーダル情報に基づくユーザの興味度推定のための対話履歴の効果の検証

〇西本 遥人1、武田 龍1、駒谷 和範1 (1. 大阪大学 産業科学研究所)

キーワード:マルチモーダル対話、興味推定、対話履歴、部分観測マルコフ決定過程

現在の話題に対するユーザの興味度を含むユーザの心的状態の推定は,ユーザごとに適応したマルチモーダル対話システムを実現するための重要な要素である.
興味度の推定のためにマルチモーダル情報を用いることは有効であるが,ユーザーの微妙な行動を捉える必要があるため,その推定結果は正確でない場合がある.
本稿では,推定結果をより安定したものにするために,ユーザの興味度を推定する際に対話履歴を用いる.
具体的には,部分観測マルコフ決定過程(POMDP)を使用して推定を定式化する.
マルチモーダル情報による興味度の推定結果はPOMDPの入力となる観測の尤度として用いられ,推定された興味度は状態として追跡される.
実験の結果,対話履歴を考慮することによって推定性能が改善された.
興味度アノテーション結果と新たに我々が作成した話題継続アノテーション結果には相関があることも示された.