2019年度 人工知能学会全国大会(第33回)

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[4J2-J-13] AI応用: 人工物の設計と制御

2019年6月7日(金) 12:00 〜 12:40 J会場 (201B 中会議室)

座長:西林 孝(Zucks) 評者:小宮山 純平(東京大学)

12:00 〜 12:20

[4J2-J-13-01] 化学プラントシミュレータのための深層学習モデル

〇木村 大地1、島田 健一郎1、泉谷 知範1 (1. NTT コミュニケーションズ)

キーワード:シミュレーション、ニューラルネットワーク、時系列、深層学習、デジタルツイン

現在多くの製造プロセスにおいて, PID制御に代表される自動制御技術が用いられている. 自動制御のためには適切な制御パラメーターを試行錯誤で設定する必要があるが, 生産スケジュールやプラントの安定性などの問題から,非常にコストを要するものとなっている.従って, さらなる製造プロセス高度化のためには, プラントの状態を反映した高精度なシミュレーターが必要である. プラントの状態を再現するためには,その内部での反応を微分方程式でモデル化する必要がある.しかしながら, 現実のプラントではその現象の複雑さから,正確な数値モデル作成が困難な場合が多い.一方で近年,エッジデバイス,センサー,ネットワークに関する技術の向上等により,IoTデータの活用が注目されている. そこで,本研究では,データドリブンアプローチを採用し,収集されたプロセスデータから, 深層学習の手法を用いてシミュレーションモデルを作成する問題について扱う.提案手法を検証するため,酢酸ビニルプラントの数値モデルに基づくシミュレーターを構築し,ここから出力されたプロセスデータを用いてその再現性を確認した.