2019年度 人工知能学会全国大会(第33回)

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[4L2-J-13] AI応用: 就業/学の現場改善

2019年6月7日(金) 12:00 〜 13:40 L会場 (203+204 小会議室)

座長:大西 貴士(NEC/産総研) 評者:市川 淳(神奈川大学)

12:40 〜 13:00

[4L2-J-13-03] 保育施設へのAI導入プロジェクトの課題と展望

本村 陽一1、〇村田 知佐恵1、大塚 裕子2,3、大森 隆司4、山田 徹志5 (1. 産業技術総合研究所、2. 社会福祉法人喜慈会、3. 公立はこだて未来大学、4. 玉川大学工学部、5. 玉川大学脳科学研究所)

キーワード:人工知能、保育、アノテーション

本研究では、保育施設への人工知能(AI)導入プロジェクトについて、その構想の背景にある必然性や技術導入プロセスについての現状を総括する。また、保育士など保育従事者に対するヒアリングやインタビュー調査を行い、保育従事者の価値観や評価構造を明らかにし、それに基づき検討したAI技術活用の可能性、現場への導入のユースケースや期待される効果についても議論する。保育施設へのAI導入プロジェクトは、①保育の質向上のための保育技術の指標化、②既存のAI技術の活用、③新たなAIシステムの開発という3つの方向性で進めている。保育士目線での開発を重視した結果、アノテーションソフトなど、必要な技術開発が明確化された。また、保育とは何かを定義づけるための保育の質に着目した研究を行うことで、業務効率化に留まらないAI導入の社会実装化モデルとなり得ると考える。