2019年度 人工知能学会全国大会(第33回)

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[4Q3-J-13] AI応用: 人工物センシング

2019年6月7日(金) 14:00 〜 15:20 Q会場 (万代島ビル6F会議室)

座長:大澤 昇平(東京大学) 評者:梶野 洸(日本IBM)

14:40 〜 15:00

[4Q3-J-13-03] 実環境下における RSSI に基づく IoT センサの状態推定可能性の検討

〇高野 祐一1、西垣 貴央1、小野田 崇1 (1. 青山学院大学)

キーワード:IoT、RSSI、異常検知

IoT センサは用途に応じて複数種類存在するが,IoTセンサを用いたサービスはIoTセンサが正常に稼働していることが前提としている.そのため,IoTセンサが故障している,IoTセンサが遮蔽物に覆われている,IoTセンサの電力が不足しているなどIoTセンサが正常に稼働していない状態では,提案されている様々なサービスが提供できない可能性がある.本研究では,実環境下における RSSI に基づく,IoT センサ自体の状態推定の可能性を検討する.センサの状態推定の可能性を検討するために,センサ間に遮蔽物がある・ないの2種類でのセンサに対し,電波遮閉能力が高いとされるアルミ箔や,ステンレス製の缶,実環境下に多く存在する本をセンサ上に乗せて(状態変化後) RSSI を測定した.アルミ箔などを乗せる前の状態(変化前状態)のRSSIの平均値と状態変化後のRSSIの平均値を計算し,二つの平均間の検定行った結果,状態変化前後で有意な差が得られた.本実験より, 状態変化前のRSSIの平均値と状態変化後のRSSIの平均値によって,IoT センサに物を乗せた状態かそうでないかの推定が可能であるという結果が得られた.