2020年度 人工知能学会全国大会(第34回)

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[1E5-GS-9] 自然言語処理・情報検索: 推定と分析

2020年6月9日(火) 17:20 〜 18:40 E会場 (jsai2020online-5)

座長:宮村祐一(有限責任監査法人トーマツ)

17:20 〜 17:40

[1E5-GS-9-01] 単語の対応関係を利用したスパン候補の絞り込みによるキャッチコピーの対句構造解析

〇丹羽 彩奈1、脇本 宏平2、西口 佳佑2、毛利 真崇2、岡崎 直観1 (1. 東京工業大学、2. 株式会社サイバーエージェント )

キーワード:自然言語処理、構造解析

商品や作品を端的に表現した文章であるキャッチコピーは,そのマーケティングにおける重要性によりその自動生成にも近年注目が集まっている.そのようなキャッチコピーの面白さは,過去の作品や制作過程の分析により,用いる単語やフレーズの選択に加えて,比喩や反復などの修辞技法の部分にも強く現れることがわかった.修辞技法を用いる方がキャッチコピーの認知度が上がるという実験結果もある.そこで本研究では,数ある修辞技法の中でも対句を含むキャッチコピーに着目した.具体的には,対句構造を持つキャッチコピーの生成に向け,対句スパンのアノテーションがついたコーパスを用いて構造解析を行い,対句構造の知識を抽出する.対句構造には,句の構造的類似性・可換性と,単語の意味的対照性という異なる単位の性質がある.提案する構造解析モデルは,先に対句ペアの終了位置を先に予測し対句スパン候補を効率的に絞り込むことで直接スパンを同定するよりも短い計算時間で良い精度を示した.

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