2020年度 人工知能学会全国大会(第34回)

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[1I3-GS-2] 機械学習: 市場分析

2020年6月9日(火) 13:20 〜 15:00 I会場 (jsai2020online-9)

座長:中山心太(NextInt)

13:40 〜 14:00

[1I3-GS-2-02] 傾向スコアを用いた商品・顧客層別の広告効果分析

〇石渡 崇晶1、奥窪 隆文1、本多 理紗1 (1. 筑波大学システム情報工学研究科)

キーワード:傾向スコア、広告効果、潜在クラス分析

近年多くの市場において,商品の本質的な機能による差別化が困難となるコモディティ化が起きている.そのような市場では,過度な価格競争が発生し,利益を上げられないほどに価格が低下してしまう可能性がある.したがって,企業が継続的に利益を獲得し,さらなる市場の発展を実現するためには,脱コモディティ化に向けた知見が必要である.本研究の目的は,傾向スコアを用いた商品・顧客層別の広告効果分析を行い,脱コモディティ化に向けた施策を検討することである.分析対象は,コモディティ化が複数の研究で指摘されている茶系飲料業界とした.分析の手順としては,まず初めに潜在クラス分析を用いて顧客の性別や年齢,消費に対する価値観に基づいたクラス分けを行う.そして,回帰分析を用いて共変量を選択し,その上で傾向スコアを用いたクラスごとの広告効果分析を行った.その結果,コモディティ化が起きている市場においても,広告効果のあるクラスに違いがあることが明らかとなった.そして,商品・顧客層別に効果的な施策を打つことにより,競合商品との差別化を図ることができ,脱コモディティ化が実現できる可能性を議論した

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