2020年度 人工知能学会全国大会(第34回)

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[1L5-GS-5] Webインテリジェンス: 社会データ分析 (2)

2020年6月9日(火) 17:20 〜 18:40 L会場 (jsai2020online-12)

座長:坂地泰紀(東京大学)

18:00 〜 18:20

[1L5-GS-5-03] 行動ログを用いたソーシャルメディアにおける未成年者のネットいじめ被害者の検知および特徴分析

〇西口 真央1、鳥海 不二夫1 (1. 東京大学)

キーワード:ソーシャルネットワーク、サイバーいじめ、ネットリスク検知

スマートフォンやソーシャルメデイアの普及に伴い,インターネットやe-mailのような電子通信を介したいじめ,いわゆるネットいじめが増加しており,サイバーいじめのリスクを軽減することが重要な社会課題となっている.既存研究では,会話コーパスを用いてサイバーいじめ行為を検知することが盛んに行われてきたが,実際のアプリ利用ログを用いてサイバーいじめの被害者の分析に焦点を当てた研究はまだ少ない.本研究では,実世界のソーシャルメディア利用ログを用いて,2つの分析課題に取り組む: (1)ネットいじめに顕著にみられる行動傾向は存在するか.(2)会話コーパス以外の行動ログを使用して,ネットいじめ被害者を検知することは可能か.約1,000ユーザを対象とした実験の結果,最初の分析では、夜間にネットいじめが行われる可能性が高く、被害者が深夜までアプリを使用する可能性が高いなど、ネットいじめ行動に関する興味深い結果が得られた.さらに、2番目の分析の結果は、0.760のMacro-F1値を持つ意味のあるモデルの開発に成功し,行動データから取得した特徴が被害者の検出に役立つことを示した。

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