2020年度 人工知能学会全国大会(第34回)

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[1N5-GS-13] AI応用: 機械学習と応用 (2)

2020年6月9日(火) 17:20 〜 19:00 N会場 (jsai2020online-14)

座長:小島諒介(京大)

17:20 〜 17:40

[1N5-GS-13-01] グラフ畳み込みを用いた企業間取引ネットワークのコミュニティ分析

〇大古田 俊介1、山口 康宏1,2、新田 猛1、日高 義将1,2、土居 孝寛1,2、柳岡 優希3、武政 孝師3 (1. 株式会社JSOL、2. 理化学研究所、3. 株式会社東京商工リサーチ)

キーワード:企業間ネットワーク、グラフ畳み込み、複雑ネットワーク、ネットワークコミュニティ分析

複雑ネットワークの構造を理解するための手段の一つとして,これまで多数のコミュニティ検出手法が提案され,また企業間ネットワークにも適用されてきた.一般的な検出手法はネットワークのクラスタ構造を捉えるものの,検出したコミュニティの特徴と他のコミュニティとどのような関係性を持っているのかについては何らかの追加の分析手法が必要となる.そこで本研究では検出されたコミュニティ同士の関係,特徴の類似性を分析するために,グラフ畳み込みを応用したVariational graph auto-encoder(VGAE)をコミュニティネットワークに適用し,各コミュニティの分散表現獲得を行った.この手法によってネットワーク構造を加味したコミュニティの類似性,コミュニティの関係分析が可能となる.本研究ではこの手法を(株)東京商工リサーチ(TSR)の企業間ネットワークに適用し,コミュニティ間の取引構造について分析を行った.そしてコミュニティ間の関係分析で見られるクラスタ構造が業種や地域性を反映していることを視覚的に示した.

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