2020年度 人工知能学会全国大会(第34回)

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[1N5-GS-13] AI応用: 機械学習と応用 (2)

2020年6月9日(火) 17:20 〜 19:00 N会場 (jsai2020online-14)

座長:小島諒介(京大)

18:40 〜 19:00

[1N5-GS-13-05] 肉牛の発情検知のための乗駕行動画像データセット構築におけるクラウドソーシングの活用

〇川野 百合子1、斎藤 奨1,2、中野 鐵兵1,2、赤羽 誠1,2、近藤 育海3、山崎 稜汰3、日下 裕美3、坂口 実3、小川 哲司1 (1. 早稲田大学、2. 知能フレームワーク研究所、3. 北里大学)

キーワード:クラウドソーシング、ニューラルネットワーク、発情検知、 精密畜産業

画像から肉牛の乗駕行動を高精度に検知するシステムを構築するには,ラベル付き学習データを効率よく収集することが重要である.そのため本研究では,インターネットを通して不特定多数の人に仕事を依頼するクラウドソーシングを用いて,乗駕行動画像データセットを構築することを試みた.物体検出アルゴリズムYOLOv3により牛領域を検出し,その重なり度合を算出することで2頭の牛を含む領域の画像を得た.得られた領域画像に対し,クラウドソーシングを用いて乗駕行動の有無をアノテーションすることで,乗駕行動画像データセットを構築した.また,データセットが正しく構築されているかを確認するために画像情報を用いた乗駕行動識別実験を行った.乗駕行動29回分の映像データを用いて構築した,合計5020枚の画像からなるデータセットを用いて識別実験を行なった結果,画像単位では適合率0.74,再現率0.77で乗駕行動の識別が可能であった.さらに,29回全ての乗駕行動において,乗駕行動中の画像のうち少なくとも1枚は乗駕行動の検出が正しくできていることを確認した.

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