2020年度 人工知能学会全国大会(第34回)

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[2B6-GS-12] ヒューマンインタフェース・教育支援: 学習とモデル

2020年6月10日(水) 17:50 〜 19:30 B会場 (jsai2020online-2)

座長:大澤博隆(筑波大学)

18:30 〜 18:50

[2B6-GS-12-03] 概念のグラウンディングを促進する観察学習支援法の提案

〇和田 拓也1、林 佑樹1、瀬田 和久1、小尻 智子2 (1. 大阪府立大学、2. 関西大学)

キーワード:観察学習、概念のグラウンディング、概念の再構成、生物学習

初等・中等教育の自然科学の分野において,観察学習がしばしば試みられている。観察学習では,学習者は主体的に観察を進めて既習の概念を確認したり新しい概念を発見することで,概念と観察した実体を紐づけることが可能である。しかし,学習者の主体性に委ねた観察では,対象を漠然と観察してしまうことで概念と実体の結びつきが薄い学習となる可能性がある。また,学習者は自身の概念と観察結果の間に不一致があったとしても必ずしもそれを認識できない.不一致を認識したとしても,不一致の種類を捉えて概念を再構成するような観察に必ずしも至らないといった問題点がある。これらの問題点を解決するために,本研究は,学習者の主体的な観察活動に基づく概念と実体を正しく紐づけるための学習支援方法を明らかにすることを目的とする。本稿では,特定の観点に焦点化した観察を促す仕組みとして,学習者が有する概念と観察結果を体系的に整理するための概念マップによる表現方法を提案した。提案した表現方法に基づいて,不一致の種類とそれに応じた誤りの種類を定義し,各誤りを棄却するための観察対象の選別方法とそれに基づく支援方法を提案した。

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