2020年度 人工知能学会全国大会(第34回)

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[2F1-OS-14] 不安を緩和するAI

2020年6月10日(水) 09:00 〜 10:40 F会場 (jsai2020online-6)

田中 文英(筑波大学)、上出 寛子(名古屋大学)、檜山 敦(東京大学)

10:20 〜 10:40

[2F1-OS-14-05] 雑談対話システムの応答に対するユーザの許容範囲の調査

パラ言語情報に着目して

〇菊池 浩史1、楊 潔1、菊池 英明1 (1. 早稲田大学)

キーワード:対話システム、パラ言語情報、非タスク指向、快-不快、破綻

現在、日本は超高齢化社会を迎えつつある。独居高齢者は他人と会話する頻度が低く、また、困ったときに頼れる人がいない傾向がある。そうした独居高齢者などの社会的孤立解消に対話エージェントの活用が期待される。雑談相手となる対話システムの役割の一つに心的状態の共有がある。ユーザが表出した心的状態に対して、ユーザが許容できないパラ言語情報での応答を対話システムがすることによって、ユーザの対話継続欲求が下がるという問題が存在する。本研究はこのような破綻の問題の解決を目指す。ユーザとシステムの対話を想定して、固定したユーザ発話と汎用性の高い相槌の「そうですか」というシステム発話を接続した音声刺激を用意し、聴取評価実験を行なった。分析を通してパラ言語情報に着目した応答多様性の許容範囲を調査した。許容範囲において、ユーザ発話の快不快状態とシステム発話の快不快状態にはある程度の相関が見られた。調査結果の考察から、ユーザ発話への相槌応答のパラ言語情報の特徴を許容範囲にするための指針の提案につなげる。

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