2020年度 人工知能学会全国大会(第34回)

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オーガナイズドセッション » OS-20 人狼知能と不完全情報ゲーム

[2F5-OS-20b] 人狼知能と不完全情報ゲーム (2)

2020年6月10日(水) 15:50 〜 17:30 F会場 (jsai2020online-6)

大槻 恭士(山形大学)、狩野 芳伸(静岡大学)、片上 大輔(東京工芸大学)、大澤 博隆(筑波大学)、稲葉 将通(電気通信大学)

16:50 〜 17:10

[2F5-OS-20b-04] 嘘の表現方法に着目した人狼知能の検討

古野 明日香1、〇岩本 教慈2、菊池 英明2 (1. 早稲田大学人間科学部、2. 早稲田大学人間科学研究科)

キーワード:人狼知能、不完全情報ゲーム、エージェントシミュレーション、信頼、情報の提示方法

人狼ゲームをプレイする人工知能エージェント(人狼知能)の開発によって、人工知能全般のコミュニケーション能力発展への寄与が期待される。人狼ゲームにおいて嘘は重要な要素である。しかし、嘘の表現方法に着目した人狼知能研究は少ない。そこで本研究では、人狼知能の嘘の表現方法による勝率の変化を、シミュレーション実験を通じて観察した。シミュレーションでは、人狼知能は、役職ごとに設定した条件で三種類の嘘の表現方法(断定的な嘘をつく・推定的な嘘をつく・言及しない)をとった。この人狼知能を用いて、先行研究が作成した人狼知能を相手として、人狼ゲームを複数回実施し、勝率を条件ごと(嘘の内容・表現方法)に算出した。ロジスティック回帰分析の結果、嘘の表現方法ごとに有意な勝率の変化は観察されなかった。その結果、現状の人狼知能は、各プレイヤーの発言を十分に考慮してゲームを進行できていない可能性が示唆された。

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