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[2I1-GS-2-03] 通貨オプション市場における投資家センチメントの要因分析
キーワード:機械学習、ランダムフォレスト、回帰分析
本稿では、ドル/円に関する主体別にみた投資家センチメントを分析するため、日本における取引情報蓄積機関や金融機関からの通貨オプション取引報告データを用いて、ランダムフォレストによる要因分析を行った。同センチメント指数は、「コールオプションの買い・プットオプションの売り(ドル/円の上昇を予測)」と「プットオプションの買い・コールオプションの売り(ドル/円の下落を予測)」の差分によって構築した。分析結果をみると、米国のイールドカーブは事業法人・機関投資家双方のセンチメントに影響する一方、米国の通商政策に関する不確実性は事業法人のセンチメントへの影響が大きいことが窺われる。最近は、ドル/円の下落に備えたヘッジポジションが増加しており、これは米中の通商交渉を巡る緊張や米国イールドカーブの逆転による実体経済の減速懸念が寄与している可能性がある。
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