2020年度 人工知能学会全国大会(第34回)

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オーガナイズドセッション » OS-3 自律・創発・汎用AIアーキテクチャ

[2M4-OS-3a] 自律・創発・汎用AIアーキテクチャ (1)

2020年6月10日(水) 13:50 〜 15:30 M会場 (jsai2020online-13)

栗原 聡(慶應義塾大学)、川村 秀憲(北海道大学)、津田 一郎(中部大学)、大倉 和博(広島大学)

13:50 〜 14:10

[2M4-OS-3a-01] 脳機能モデルによる訓練の段階を考慮したマインドフルネス時の感情制御メカニズムの説明

〇中村 遥佳1、田和辻 可昌2、松居 辰則3 (1. 早稲田大学大学院人間科学研究科、2. 早稲田大学グローバルエデュケーションセンター、3. 早稲田大学人間科学学術院)

キーワード:マインドフルネス時の感情制御、メカニズム、脳機能モデル

マインドフルネスは人間の認知傾向と関係が存在し,マインドフルネス訓練(MT)を介した感情制御効果が,現在注目されている.本研究は脳機能モデルにより,人間の脳内の構造的結合を反映したネットワーク構造内の情報伝播のシミュレーションから,効果のメカニズムを解明することを目的とする.マインドフルネス時の感情制御メカニズムの解明は,人間の現実世界に対する認知メカニズムの解明に寄与すると考えられる.ここでMTには「一つの対象に注意を集中する(FA)訓練」と「ありのままの観察(OM)訓練」の二つの段階が存在する.先行研究から,FA訓練の上達に伴う段階的なOM 訓練への移行の重要性が指摘されている.そのためメカニズムの解明には,訓練の段階を考慮する必要がある.本研究ではFA訓練とOM訓練の違いに着目し,訓練の段階を考慮したシミュレーションを試みた.結果として,脳内ネットワーク構造内の各脳部位の活動状態の挙動は, FA訓練後にOM訓練を行うことによる活動状態の変化により3パターンに分類された.特にFA訓練後のOM訓練によりAIの活動上昇やmPFCの活動減少など,先行知見と整合性の取れる結果が確認された.

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