2020年度 人工知能学会全国大会(第34回)

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オーガナイズドセッション » OS-13 AIを人と社会の側から考える

[2Q4-OS-13a] AIを人と社会の側から考える (1)

2020年6月10日(水) 13:50 〜 14:50 Q会場 (jsai2020online-17)

福住 伸一(理化学研究所)、佐倉 統(東京大学)、松田 雄馬(合同会社アイキュベータ)

14:30 〜 14:50

[2Q4-OS-13a-03] 技術の社会受容性検討:バックグランドとしての教育との関係に着目して

〇谷川 由紀子1,2,3、原田 悦子1、福住  伸一2 (1. 筑波大学、2. 理化学研究所 革新知能統合研究センター、3. NEC)

キーワード:技術の社会受容性、技術の受け止め方、教育的な背景のずれ

新しい技術やそれを用いた製品・サービスは,利用者に使ってもらうことで初めて社会に受け入れられたこととなる.このような技術の社会受容性を高めるには,技術そのものの向上だけでなく,利用者に使いやすく提供すること,また利用者が自分で使えるようにするための支援のデザインも重要になる.それでは,使いやすさの感じ方,また求める支援のあり方といった技術の受け止め方は,誰でも同じなのだろうか?今回,利用者が経験してきた「教育」との関係に着目して考察する.

工学系と人文系の学生を対象とする質問紙調査を行い,情報システムを上手く使えない場合の感じ方や行動,使いにくさに対する認識,さらにICT利用スキルやモノづくりへの意識を分析した.また各学部の1年生と3年生以上の比較を行った.その結果,使えない場面で求める支援の傾向に違いはないが,使いにくさの評価基準,使いやすくするための改善項目の優先順位づけに違いが確認され,違いの発生に工学教育が影響する可能性が示唆された.

以上から,技術の社会受容性の向上を図るには,「提供側」と「想定利用者」との教育面でのバックグラウンドのズレを考慮する必要があることが示された.

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