2020年度 人工知能学会全国大会(第34回)

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オーガナイズドセッション » OS-22 創作者と人工知能が創る創作の未来

[3D1-OS-22a] 創作者と人工知能が創る創作の未来 (1)

2020年6月11日(木) 09:00 〜 10:40 D会場 (jsai2020online-4)

上野 未貴(大阪工業大学)、森 直樹(大阪府立大学)、はたなか たいち(株式会社クリエイターズインパック)

10:20 〜 10:40

[3D1-OS-22a-05] 人工知能による多義図形認識手法の提案及び解析

〇堀江 紗世1、森 直樹1 (1. 大阪府立大学)

キーワード:多義図形、CNN、感性工学、Grad-CAM、だまし絵

従来の画像認識の研究では,一義的な内容を表現する画像を主に対象としてきた.そのため,だまし絵のような複数の意味を表現する多義図形に対して人工知能による画像認識を適用した研究はほとんどない.そこで本研究では,人工知能による多義図形理解を目的として,多義図形か否かの識別問題,多義図形中に描かれている二つの対象のオブジェクト識別問題,そして人工知能がどの部分に着目して多義図形を認識するのかについて数値実験をした.
その結果,人の顔と風景の多義図形において,人工知能に多義図形とそうでない画像を識別させることに成功した.また,Grad-CAM による解析により,肖像画と多義図形における人工知能による注視点の類似性を確認した.また,90 度回転によりうま・かえるに変化して見える画像について,94% 以上の精度で人工知能に両オブジェクトを認識させることができた.また,回転によってうさぎ・あひるに変化して見える画像について,アンケート調査と人工知能による認識の相関係数が 0.772 と非常に強い相関を持つことを示した.

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