2020年度 人工知能学会全国大会(第34回)

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オーガナイズドセッション » OS-9 “ナッジ”エージェント:人をウェルビーイングへと導く環境知能システムの構築へ向けて

[3J1-OS-9a] “ナッジ”エージェント:人をウェルビーイングへと導く環境知能システムの構築へ向けて (1)

2020年6月11日(木) 09:00 〜 10:40 J会場 (jsai2020online-10)

小野 哲雄(北海道大学)、植田 一博(東京大学)、山田 誠二(国立情報学研究所)、本田 秀仁(安田女子大学)、小川 浩平(名古屋大学)

10:20 〜 10:40

[3J1-OS-9a-04] 意思決定能力をブーストするための介入方法

説明深度の錯覚に着目して

〇岩谷 舟真1、本田 秀仁2、大瀧 友里奈3、植田 一博1 (1. 東京大学、2. 安田女子大学、3. 一橋大学)

キーワード:ナッジ、ブースト、フレーミング効果、説明深度の錯覚

ナッジとは選択アーキテクチャへの介入などを通じて人々をより良い意思決定へ導くことを目指す考え方である一方、選択者の権利を侵害しているという指摘もある。そうした背景のもと意思決定者の能力を向上させるというアプローチについての研究が近年なされており、たとえば意思決定者に客観的な知識を提供することで意思決定の質の向上が試みられている。このように先行研究では客観的知識に着目した介入が検討されているが、人々は客観的知識をそのまま受け入れるわけではない(確証バイアス)。そこで、本研究では個人の主観的知識に着目する。具体的には、実際以上に「自分は知っている」と思い込む程度、すなわち説明深度の錯覚に注目し、その錯覚量とフレーミング効果の関連を検討した。食品ラベルを用いて検証したところ、錯覚の大きな者ほどフレーミングの影響を受けやすいこと、介入を通じて錯覚を減らせば上記の関連は消えることを示唆する結果を得た。フレーミング効果の影響を受けることは食品ラベルによって意思決定が左右されやすいことを意味することを考慮すると、説明深度の錯覚を減らす介入がナッジリテラシーを高める上で有効なことが示唆された。

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