2020年度 人工知能学会全国大会(第34回)

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オーガナイズドセッション » OS-9 “ナッジ”エージェント:人をウェルビーイングへと導く環境知能システムの構築へ向けて

[3J5-OS-9b] “ナッジ”エージェント:人をウェルビーイングへと導く環境知能システムの構築へ向けて (2)

2020年6月11日(木) 15:40 〜 16:20 J会場 (jsai2020online-10)

小野 哲雄(北海道大学)、植田 一博(東京大学)、山田 誠二(国立情報学研究所)、本田 秀仁(安田女子大学)、小川 浩平(名古屋大学)

16:00 〜 16:20

[3J5-OS-9b-02] ユーザの待ち時間に影響を及ぼすスロバーの構成要素の探究

〇大島 寛斗1、小松 孝徳1、山田 誠二2 (1. 明治大学、2. 国立情報学研究所,総合研究大学院大学,東京工業大学)

キーワード:スロバー

年々コンピュータの処理速度が向上しているものの、ユーザはコンピュータの処理を待つという状況からは逃れられない。そこで、待ち状態にあるユーザの負担を軽減する様々な方法が提案されているが、本研究では短い周期のアニメーションが繰り返し提示される「スロバー」に着目し、その構成要素とユーザの主観的待ち時間との関係を分析することを目的とした。具体的には、スロバーの「回転速度」「大きさ」という二つの要因が、ユーザの待ち時間に与える影響について調査を行った。その結果、スロバーの提示時間が5秒の場合,回転速度が遅く、表示サイズが大きいと、その待ち時間が有意に短く感じられることが明らかとなったが、提示時間が長くなるにつれてその効果が薄れることが明らかとなった。この結果より、スロバーの構成要素を微調整することで、ユーザの主観的待ち時間を暗黙的に操作できる可能性が示されたといえよう。

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