2020年度 人工知能学会全国大会(第34回)

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[3O5-GS-13] AI応用: 感情とAI

2020年6月11日(木) 15:40 〜 17:20 O会場 (jsai2020online-15)

座長:橋本康弘(会津大学)

15:40 〜 16:00

[3O5-GS-13-01] 社会感情的意図の循環的更新を用いた社会的関係の構築による積極性の誘発

〇久野 真登1、西田 豊明1、大本 義正2 (1. 京都大学大学院情報学研究科、2. 静岡大学情報学部)

キーワード:ヒューマンエージェントインタラクション、マルチエージェントシステム、協調問題解決

当研究ではユーザとエージェントの協調問題解決場面において, ユーザの協調への積極性誘発を目指す. 積極性誘発にはインラクションの方法の理解と, 協調により得られる利益への信頼が重要であり, この二つのリソースが満たされている関係を社会的関係と定義する. そしてエージェントが社会感情的インタラクションを働きかけることで二つのリソースが獲得され, 社会的関係が構築できると仮定する. 提案手法として, 循環的意図更新モデルにより社会感情的行動を生成することを考える. ここで提案モデルではエージェントは社会感情的意図の階層的ネットワークを持ち, ユーザは同じモデルを持っていると仮定する. そして推定したユーザの意図モデルを基にエージェントの意図モデルを更新し, それに応じて社会感情的行動が生成される. これによりエージェントの行動がユーザに合わせて発展するため, ユーザはエージェントとの関係性に関する利益を見出すことができ, 社会的関係が強まると考えられる. 提案モデルの評価のため, ユーザとエージェントが協力してタワーディフェンスを行うという実験を行い, 社会感情的行動のユーザの積極性に対する一定の効果を確認した.

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