2020年度 人工知能学会全国大会(第34回)

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オーガナイズドセッション » OS-16 暗黙知のモデル化と演算可能性

[3P1-OS-16a] 暗黙知のモデル化と演算可能性 (1)

2020年6月11日(木) 09:00 〜 10:40 P会場 (jsai2020online-16)

佐々木 淳(AOI TYO Holdings株式会社)、阿部 明典(千葉大学)

10:20 〜 10:40

[3P1-OS-16a-04] 暗黙的提示理論に基づく皮肉理解の認知モデリングへのベイズアプローチ

〇内海 彰1 (1. 電気通信大学)

キーワード:アイロニー、認知モデル

アイロニーの理論的枠組である暗黙的提示理論では,アイロニーが発話されるべき状況(アイロニー環境)であることを発話によって暗黙的に提示すると考える.この枠組みに基づいてアイロニー理解を考えると,事前確率(発話前の状況がアイロニー環境である確率)と尤度(その状況でアイロニーを意図するときに観察された発話が生成される確率)から事後確率(状況と発話が与えられたときに,その発話がアイロニーと解釈される確率)を推定するというベイズ統計の考え方でモデル化することができる.本研究ではこのモデルに基づいて,ある文脈での発話がアイロニーと解釈される確率を計算して,人手による評定実験の結果と比較することで,その妥当性を検証する.その結果,皮肉度評定と推定した事後確率の相関係数が 0.39 となり,弱い相関ながらも有意な相関を得た.この結果やエラー分析をふまえて,提案モデルの認知モデルとしての可能性を議論する.

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