[3Rin4-01] ランニング中の走行感を反映する足裏圧力パターンの主成分抽出
キーワード:感性、主成分分析、足裏圧力、ランニングシューズ
ランニングシューズの着用は「障害の予防」や「パフォーマンスの向上」を実現することに加え、走行時の心地良さや前に進む感覚などの「感性的な価値」(以下、走行感と呼ぶ)を提供する。近年、消費者の購買動機として感性的な側面が重要視されており、シューズの構造設計の観点からも走行感の定量化が求められている。本研究では、走行時に生じる足裏の圧力に着目し、走行感との関連性について検討した。実験では、ソール部材の硬度や比重が異なる7種類のシューズを着用し、各シューズの走行感(例えば、「クッションを感じる程度」や「前に進む感覚」など)を評定法により測定した。その際、シューズ内部に圧力センサーを挿入し、踵が地面に着いて爪先が離れるまでの圧力を測定した。得られた圧力分布は主成分分析などの次元圧縮の処理を行い、各走行感の主観評定値との関連性を計算した。その結果、足圧パターンの主成分値と関連する走行感が認められ、例えば、クッション感の高低を推定する有意な回帰モデルが構築された。以上は、走行時に得られる足裏の圧力パターンがランナーの走行感を反映する指標になりうることを示唆する。
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