2020年度 人工知能学会全国大会(第34回)

講演情報

インタラクティブセッション

[3Rin4] インタラクティブ1

2020年6月11日(木) 13:40 〜 15:20 R01会場 (jsai2020online-2-33)

[3Rin4-27] 救急外来における挿管困難と初回挿管成功の機械学習予測モデル

〇山中 俊祐1、後藤 匡啓2、森川 幸治3、渡瀬 博子4、岡本 洋史5、萩原 佑亮6、長谷川 耕平7 (1.福井大学医学部附属病院 救急総合診療科、2.東京大学 公衆衛生大学院臨床疫学経済学講座、3.パナソニック株式会社 テクノロジーイノベーション本部、4.ワシントン大学 外科、5.聖路加国際病院 集中治療部、6.東京都立小児総合医療センター 救命救急科、7.マサチューセッツ総合病院 救急科)

キーワード:救急医学、挿管、機械学習、挿管困難

本研究では救急外来における挿管困難と初回挿管成功の予測に機械学習を応用した事例を報告する.挿管困難を予測するために従来法(例:mLEMON)が使用されてきたが,その予測能力は改善の余地があり,また初回挿管成功を予測するモデルは存在しなかった.本研究では国内13施設で得た挿管データ(n = 10,816)から機械学習を用いた予測モデルを構築し,その予測能をそれぞれmLEMON法およびロジスティック回帰をリファレンスモデルとして比較した.挿管困難の予測には患者特性とバイタルサインを使用し,初回挿管成功の予測には使用可能な全ての挿管データを使用した. 挿管困難予測モデルのc統計は、mLEMONと比較して高かった(アンサンブル法 0.73 [95%CI 0.67-0.79] 対 mLEMON 0.62 [95%CI 0.58-0.65] p<0.01). 初回挿管成功予測モデルにおいても, 参照ロジスティック回帰モデルと比較して判別能力が高かった(勾配ブースティング 0.82 [95%CI 0.80-0.84] 対 参照ロジスティック回帰 0.60 [95%CI 0.58-0.63] p<0.01 ).

講演PDFパスワード認証
論文PDFの閲覧にはログインが必要です。参加登録者の方は「参加者用ログイン」画面からログインしてください。あるいは論文PDF閲覧用のパスワードを以下にご入力ください。

パスワード