2020年度 人工知能学会全国大会(第34回)

講演情報

インタラクティブセッション

[3Rin4] インタラクティブ1

2020年6月11日(木) 13:40 〜 15:20 R01会場 (jsai2020online-2-33)

[3Rin4-56] 特許文書ベクトルを用いた企業価値評価

〇藤原 匠平1、松本 祐介1、菅 愛子1、高橋 大志1 (1.慶應義塾大学)

キーワード:ファイナンス、企業価値評価、特許、自然言語処理

新規株式公開(以下IPO),M&Aにおいて企業価値評価は重要な財務モデルの1つである.とりわけIPOは基となる株価情報が存在しない為,その価格は企業価値評価に依存する.しかし,IPOでは公開価格が初値を下回るアンダープライシングが多々発生し,発行体にとって機会損失が発生している.この課題には多くの先行研究が言及しているが,未だに統一的な見解は得られていない.そこで本研究では,企業価値評価モデルに改善余地があると考え,特許情報を用いることで新規上場企業の初値の再現を試みる.具体的には,まず特許のDerwent World Patents Indexを抽出し,Sparse Composite Document Vectorを用いることで特許文書をベクトル化する.次に,ベクトル化した特許文書から重心を算出し,企業間の距離で表現することで類似企業を選定する.最後に選定された企業を用いて企業価値評価手法の1つである類似企業比較法を行い株価の妥当性の評価を行う.結論として,当該モデルは業界平均財務数値を用いるより説明力が高いことが示唆された.本発表では,当手法の応用可能性について検討を行う.

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