[3Rin4-86] 匿名コミュニケーションにおけるロボットアバターのジェスチャ付与効果
キーワード:匿名コミュニケーション、アバターロボット、ジェスチャ
インターネットの普及によって,SNSを用いた匿名コミュニケーションが広まっている.多くのSNSユーザは個人情報のネット上への開示に対して消極的であり,現実の人間関係と切り離してネット上の相手と匿名的に交流するために,テキストベースのチャットが頻繁に使用されている.SNSにおけるチャットでのコミュニケーションは簡単かつ手軽である一方,テキスト情報のみを用いるために表現力が乏しく,発話意図の曖昧さやコミュニケーションの味気なさが高まると考えられる.そこで本稿では匿名コミュニケーションにおける対話相手のにおけるアバター化手法として,発話意図を示す対話行為によるジェスチャを行うロボットアバターを提案する.対話相手の印象評価実験では,ロボットアバターにジェスチャを付与しないことで対話相手の親しみやすさがロボットの印象から有意に低下することや,ジェスチャを付与することにより対話相手の印象が有意に親しみやすくなること,ロボットの第一印象と対話相手の印象が近づくことを確認した.また対話相手のアバターが実体を持つことにより,対話相手のソーシャルテレプレゼンスが強化されることも確認した.
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