[3Rin4-87] ロシア「IT教育エコシステム」の存在と日常生活におけるAI活用
日本の先端IT人材育成を支援できるロシアIT教育の有効性評価の実現に向けて
キーワード:ロシア、人工知能、IT教育、エコシステム、STEM
経済産業省「IT人材需給に関する調査」(2019年)によると、AI・IoT・ビッグデータ等に関わる先端IT人材が2030年には約30〜50万人不足する。筆者は、我が国IT産業の「多重な下請け構造」や「IT教育の立ち遅れ」等が起因していると考えている。一方、ロシアでは「デジタル経済への移行」と「IT産業の国家的支援」を積極的に進めており、プログラミング世界大会での1位獲得やGAFAに匹敵する独自のITサービス等の成果が出始めている。今回、筆者は我が国IT産業への展開を提言することを目的に、ロシアの各主要都市にある初・中等教育や大学の他、民間企業が出資・運営するIT専門教育施設を視察した。その結果、ロシアには「IT教育エコシステム」が存在し、高度なIT教育を原則無料(ロシア国内)で受講できることが分かった。我が国の若いIT人材(20〜30歳代)が、早期に高度且つ実践的なIT教育を受講することで、先端IT人材不足を打開する糸口が見つかるものと期待する。本稿では、ロシアIT教育およびAI活用事例、ロシアIT教育プログラムの日本展開に関する筆者の考えを提案する。
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