2020年度 人工知能学会全国大会(第34回)

講演情報

インタラクティブセッション

[3Rin4] インタラクティブ1

2020年6月11日(木) 13:40 〜 15:20 R01会場 (jsai2020online-2-33)

[3Rin4-88] 時系列分析手法を用いたビジネスプロセスの待ち時間の分析

〇宮森 望1、堀田 大貴1 (1.茨城大学)

キーワード:プロセスマイニング、ビジネスプロセスマネジメント、時系列分析、ビジネスインフォマティクス

プロセスマイニングとは,時間で順序づけられたデータであるイベントデータから新たな知見を抽出する技術である.イベントデータはアクティビティ,リソース,タイムスタンプなどの情報を含む.ビジネスプロセスにボトルネックが存在すると,そのボトルネックがビジネスプロセスのパフォーマンスの低下を引き起こすことがある.例えば,銀行におけるローンの申請において,ローン申請のキャンセルに時間をかけることはリソースの浪費につながる.そのため,ビジネスアナリストはビジネスプロセスのボトルネックを見つけ,ボトルネックを除去または軽減することでプロセスの改善を行う.しかしながら,ボトルネックを除去するためには,発見したボトルネックを分析し,ボトルネックをどのように除去するのかを説明できなければならない.ビジネスプロセスは時間に沿って活動するため,ビジネスプロセスのパフォーマンスを時系列データとして分析すべきであるが,そのような試みは少ない.そこで我々は時系列分析手法を活用してビジネスプロセスのパフォーマンにおけるボトルネックの分析を試みた.本論文では,銀行のローン申請プロセスを用いて手法の有効性を検証した.

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