2020年度 人工知能学会全国大会(第34回)

講演情報

インタラクティブセッション

[3Rin4] インタラクティブ1

2020年6月11日(木) 13:40 〜 15:20 R01会場 (jsai2020online-2-33)

[3Rin4-89] 認知症見立て塾における状態像理解モデルを用いた学習プロセスの分析

〇神谷 直輝1、田中 遥介1、石川 翔吾1、上野 秀樹4,2、小林 美亜1,4、村上 佑順3、桐山 伸也1,4 (1.静岡大学、2.千葉大学医学部附属病院、3.オレンジクロス、4.みんなの認知症情報学会)

キーワード:認知症、学習プロセス、知識表現、オントロジー

医学的に改善可能な認知症を見逃さないためには,認知症の人の身近な支援者が医学的な知識を用いて状態を適切に「見立て」,医療と連携することが必要となる.そこで筆者らは遠隔地の医師から見立てを学べる学習会を開発し,見立ての能力の向上に有用であることを確認した.しかし,実施した効果測定では学習前に見立ての能力が高い学習者ほど学習効果が低く,個々の学習者に合わせた介入の必要性と,そのために学習への取り組み方や見立てスキルの獲得過程といった学習プロセスの理解が課題として見えてきた.本研究では,医師が見立てを行う際の知識をオントロジで表現し,学習者が症例を見立てた結果をスレート端末で入力したデータを分析した.学習効果の低かった学習者とそうでない学習者に分けて比較した結果,学習プロセスが記述内容と入力プロセスの点から異なるタイプに分類できることを示した.また,見立てオントロジの概念間の関係性に基づいて両者の記述内容を評価することで,各タイプの見立ての能力,及び見立ての傾向を推察し,個々に合わせた介入につながる可能性を示した.

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