2020年度 人工知能学会全国大会(第34回)

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[4D3-GS-12] ヒューマンインタフェース・教育支援: ヒューマンインタフェース応用

2020年6月12日(金) 14:00 〜 15:40 D会場 (jsai2020online-4)

座長:喜多敏博(熊本大学)

15:20 〜 15:40

[4D3-GS-12-05] 二層化ゲーミフィケーションによるVR会議活性化の試み

〇加藤 雄大1、鈴木 麗璽1、有田 隆也1 (1. 名古屋大学 大学院情報学研究科)

キーワード:協力行動、互恵主義、ゲーミフィケーション、仮想現実

我々は従来のゲーミフィケーションが持つ問題点を解決するゲーミフィケーションの枠組みDERC (Dual-layer gamication Encouraging Reciprocity-based Cooperation) を提案している.DERCは互恵性に基づいて利他行為を促進する2層構造のゲーミフィケーションである.2層構造のレベル1はゲーム要素(ポイント等)によって自身の利他行為を促進し,レベル2は他者の利他行為を促進することを狙う.本研究ではレベル2に賭けのメカニズムを用いており,賭け対象が利他行為でレベル1のポイントを獲得すると,賭けた者がポイントを獲得する.一方,近年,リモートワークの一環として仮想空間での会議(VR会議)が注目されている.本研究ではUnityを用いてDERCに基づくVR空間を試作した.評価実験後のアンケートにより,被験者は通常の対面議論に比べて高情報量で,良質な議論ができたと感じていることがわかった.また、取得ポイントの明示化が議論の動機向上につながることもわかった.まだ試作段階の初期評価であるが,所期の研究目的が部分的に達成できていることを示している.

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