2020年度 人工知能学会全国大会(第34回)

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オーガナイズドセッション

オーガナイズドセッション » OS-25 Affective Computing

[4F3-OS-25b] Affective Computing (2)

2020年6月12日(金) 14:00 〜 15:40 F会場 (jsai2020online-6)

熊野 史朗(NTT)、寺田 和憲(岐阜大学)、鈴木 健嗣(筑波大学)

15:20 〜 15:40

[4F3-OS-25b-05] 対話エージェントを用いた認知行動療法の有効性検証

〇設樂 一碩1、田中 宏季1、足立 浩祥2、金山 大祐2、阪上 由香子2、工藤 喬2、中村 哲1 (1. 奈良先端科学技術大学院大学 、2. 大阪大学 キャンパスライフ健康支援センター)

キーワード:認知行動療法、対話エージェント、音声対話、認知再構成法、メンタルヘルス

認知行動療法(CBT)は,非適応的な思考や行動を修正し,抱えている問題の解決に取り組むトレーニングである.我々は音声対話エージェント(ECA)との音声対話による低コストかつ高い効力を有したCBTの自動化を目指しており,これにはセッションごとの詳細な影響分析が重要であると考える.本研究では初期段階として,CBTの技法の一つである認知再構成法に基づく7つの質問による基本対話システムを作成した.テキスト対話で提示した場合と,ECAを用いて提示した場合の2種類の対話形式を用意し,初期の抑うつ尺度,セッション前後の否定的感情の変化(トレーニングの効果),CBTの達成度,ラポール尺度を28名の大学生と大学院生から測定した.結果として,研究協力者の否定的感情において,事前事後での有意な変化を確認した(25名で改善).また,対話中の表情の特徴量抽出も行った.分析の結果,否定的感情の強度,抑うつ尺度の評点に対し,特定の表情の特徴との有意な相関関係が見られた.

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