2020年度 人工知能学会全国大会(第34回)

講演情報

一般セッション

一般セッション » J-7 エージェント

[4G3-GS-7] エージェント: マルチエージェント (2)

2020年6月12日(金) 14:00 〜 15:40 G会場 (jsai2020online-7)

座長:大澤博隆(筑波大学)

15:00 〜 15:20

[4G3-GS-7-04] コミュニティーを導入したソシオン理論に基づくクラス内のいじめのモデル化

〇勝島 修平1、穴田 一1 (1. 東京都市大学)

キーワード:マルチエージェントシステム、学級モデル

社会における人間関係を形成する場所として小学校や中学校のような教育現場がある.これら閉鎖された空間では,ささいな誤解や思い込みによって人間関係が悪化してしまうことがある.特に現在の日本では、いじめは深刻な社会問題であるといえる.これらいじめへの有効な対策の検証を行うために,学校集団を模したマルチエージェントモデルを用いたシミュレーションがある.

既存研究では、いじめの発生をエージェント間の排斥リンクの数で表現している。しかし、この排斥リンクを好感度による個人要因でしか考慮していない。一方で、心理学の一分野であるコミュニティ心理学では、ある事象に対し、個人要因だけでなく環境要因にも問題があるとしており、既存のモデルでは不十分であると考えられる。

提案手法では、生徒を取り巻く環境から生徒がうける影響を考慮するため、ストレス量を定義し、対人関係を表現したモデルを構築した。結果として、班行動によるいじめ対策行動によって、いじめ被害者の変化は見られず、より早期に被害者を出すことを確認した.

講演PDFパスワード認証
論文PDFの閲覧にはログインが必要です。参加登録者の方は「参加者用ログイン」画面からログインしてください。あるいは論文PDF閲覧用のパスワードを以下にご入力ください。

パスワード