2020年度 人工知能学会全国大会(第34回)

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[4H3-GS-4] 知識の利用と共有: オントロジー

2020年6月12日(金) 14:00 〜 15:40 H会場 (jsai2020online-8)

座長:大西貴士(NEC)

14:40 〜 15:00

[4H3-GS-4-03] 看護における要注意行為学習のための適応的プロセス知識構造化とその拡張

〇中條 亘1、來村 徳信1、師岡 友紀2、辰巳 有紀子2、荒尾 晴惠2、溝口 理一郎3 (1. 立命館大学大学院情報理工学研究科、2. 大阪大学大学院医学系研究科保健学専攻、3. 北陸先端科学技術大学院大学)

キーワード:オントロジー、知識共有

行為プロセスを適切に実行するためには,その「目的」と,状況に応じて異なるプロセス中の「要注意行為」を理解することが重要である.筆者らは,前者に注目して,看護行為プロセスの目的志向な学習を支援するシステムCHARM Padの開発を行ってきた.近年では後者に注目し,患者の要因や状況に応じた要注意行為の学習支援を目指して,行為プロセス知識モデルを適応的に構造化する枠組みの実現を進めてきた.患者の要因・状況,術後合併症の発生機序,合併症の発見・予防行為の関係を知識モデル化し,入力された患者の要因に応じてハイリスクな合併症に関する要注意行為を構造化して提示する仕組みを,CHARM Padに実装した.このCHARM Padを大学の看護教育現場において試用し,よい評価が得られた.現在,さらに患者の手術後の回復過程のモデルなどを記述することで,より実践的な看護の学習ができるように拡張を進めている.本稿ではこのような成果と拡張の現状を報告する.

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