2020年度 人工知能学会全国大会(第34回)

講演情報

インタラクティブセッション

[4Rin1] インタラクティブ2

2020年6月12日(金) 09:00 〜 10:40 R01会場 (jsai2020online-2-33)

[4Rin1-10] コンピュータービジョンとディープラーニングアルゴリズムを利用した和算書の自動処理

〇鈴木 卓哉1、ディエズ ヤゴ1、ヴィラ マリオ2、脇 克志1 (1.山形大学、2.ジローナ大学)

キーワード:手書き漢字認識、手書き漢字検出、和算

「和算書」は、江戸時代に使用された日本固有の数学書の一種です。これらの和算書は様々な知識を提供し、文化的および歴史的に非常に重要です。私が取り組んでいる研究は、検索可能な和算図形問題のデータベースを構築することです。これは、和算に興味がある方や、教育目的で図形問題を必要とする方に、条件に合った和算の図形問題を提供することを目的としています。本論文では、和算図形問題の記述の開始を知らせる特別な漢字「今」を特定するために、和算書内の漢字要素を自動で検出、分類するアルゴリズムを提示します。具体的には、手動でスキャンされた低画質の和算書と手書き漢字の検出・認識における問題で、ノイズ削減、ページの角度補正、漢字検出および分類のため、従来のコンピュータビジョン技術と深層学習を使用した手法で93%の成功率を達成しています。 今後の研究では、漢字の検出精度を向上させるとともに、別のCNNのモデルやデータセットを使用することで漢字の分類精度も向上させる事を目標としています。

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