2020年度 人工知能学会全国大会(第34回)

講演情報

インタラクティブセッション

[4Rin1] インタラクティブ2

2020年6月12日(金) 09:00 〜 10:40 R01会場 (jsai2020online-2-33)

[4Rin1-57] 映像から人の様々な行動を認識する「行動分析技術 Actlyzer」

〇杉村 由花1、内田 大輔1、鈴木 源太1、遠藤 利生1 (1.株式会社富士通研究所)

キーワード:社会システム、行動認識、不審行動検知

筆者らは,大量の学習データを準備しなくても,映像から人の様々な行動を認識する「行動分析技術 Actlyzer(アクトライザー)」を開発した.従来,AIで人の行動を認識するためには,認識対象となる行動ごとに大量の学習用の映像データが必要となるほか,新たな行動を追加するにはまた一から映像データを収集する必要があり,実際には現場導入までに数カ月の時間を要するという課題があった.開発したシステムは,人の行動が歩く・首を振る・手を伸ばす,などの人の基本的な動作の組み合わせなどから構成されているという特徴を活かし,約100種の基本動作をあらかじめ学習して認識できるようにしておき,それを組み合わせることで不審行動や購買行動といった人の複雑な行動を認識することを可能としたものである.これにより,人の様々な行動を認識するシステムを短期間で現場に導入することが可能になり,従来目視で行っていた不審者の発見の自動化をはじめとして,小売店での来店者の購買行動の認識や,工場での熟練者と初心者の技能比較など,様々な業務のセキュリティ向上や現場改善などの課題解決に適用できる.

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