2020年度 人工知能学会全国大会(第34回)

講演情報

インタラクティブセッション

[4Rin1] インタラクティブ2

2020年6月12日(金) 09:00 〜 10:40 R01会場 (jsai2020online-2-33)

[4Rin1-79] 複雑な幾何歪みを含む2次元コードの復号方式の開発

〇新川 翔貴1、鞍津輪 一希1、神薗 誠1、小野 智司1 (1.鹿児島大学大学院)

キーワード:2次元コード、幾何歪み、組み合わせ最適化

2次元コードは,従来の1次元コードよりも多くの情報を格納できることから,生産,物流,販売等の幅広い分野において活用されている.航空機や列車等の搭乗券のように紙に印刷される形で2次元コードが用いられることも多い.一般的な2次元コードの復号装置やスマートフォンアプリケーションは,撮影角度による歪みや,2次元コード全体が緩やかに湾曲するような歪みを補正して復号することができる.しかし,印刷媒体が複雑に歪み,2次元コードが不均一に歪んでしまう場合は,2次元コードの復号が困難になる.あらかじめ2次元コードに補助パターンを導入することで不均一な幾何歪みに対して頑健な復号を行う技術も提案されているが,一般的な2次元コードの復号は困難である.このため,本研究では,補助パターンを有しない一般的な2次元コードが複雑に歪んだ際にも復号を行える方式の開発を行う.本方式では,2次元コードのエッジ位置を推定することで幾何歪みの補正を可能とする.

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