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[1H1-GS-11-05] 議論支援システムAIR-VASにおける分散表現を用いたグループ間情報共有手法の提案
キーワード:ヒューマンインタフェース、議論支援、自然言語処理、CSCW
現在,社会はインターネットの発達やグローバル化が進んでおり,それに伴って人のもつ価値観も多様化してきている.筆者らは,問題の解決に取り組む人々が,互いの視点や意見を取り入れ,それらを刺激としながら議論を活性化するプロセスのシステム化を構想し,AIR-VASと呼ぶシステムを構築している.本システムでは,複数のグループに分かれて行うグループディスカッションのような場を支援対象の一つとして想定し,本来議論中には知ることのできない他グループの情報をシステムを介して提示することで,多様な観点を取り入れた議論を促す機能について実装を行なってきた.一方で,これまでのシステムでは,単語の出現頻度と共起情報をもとにした他グループの情報抽出を行なっており,提示情報の質的な面で課題があった.そこで本稿では,言語モデルによる分散表現に基づいて各グループの議論を評価し,対象グループとは議論の傾向が異なる他グループから情報を抽出する手法を提案する.実際の議論を対象に分析を行い,単語の出現頻度や共起情報にはない発話文のもつ意味的な情報を考慮することで,質的に異なる他グループの情報を提示できることを確認した.
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